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宮 直之; 西谷 健夫; 竹内 浩
Journal of Nuclear Science and Technology, 31(5), p.398 - 406, 1994/05
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)1次元円環モデルにより、JT-60U装置放射化に関する核種分析と線量当量評価を行った。真空容器周辺構造物に生成する主力核種はTFコイルのMn、真空容器のCo、第一壁台座のCoの順に時間変化して現われる。真空容器の線量当量は、長半減期核種Co、Coで決まり、その比は、7:3である。外側TFコイルに対しトロイダル方向に一様分布を仮定した本モデルでは容器周辺での熱中性子が増大し、(n,)反応に基づくMnやCoの放射能が過大評価となる。しかしながら、Inconel-625製真空容器のJT-60Uでは、Coが主力核種となるため、コイルのモデル化の影響を受けることなく線量予測が可能である。重水素実験80週における定期点検期間(実験停止後3日後~3ヶ月後)での計算と実測は良く一致しており、反応エネルギーしきい値を持つ材料が主たる構造物であるトカマク装置においては、1次元モデルが十分適用可能であることを示した。
二宮 博正; JT-60チーム
Phys. Fluids B, 4(7), p.2070 - 2080, 1992/07
被引用回数:53 パーセンタイル:82.97(Physics, Fluids & Plasmas)改造後のJT-60(JT-60U)は、7月中旬より重水素ガスを用いた中性粒子加熱実験を開始する。JT-60Uの特徴は、1)他の大型トカマクに比較してアスペクト比が大きい。2)熱伝導性の良い複合黒鉛材をダイバータ板に利用してダイバータ板の蒸発による不純物混入を押さえようとしている点である。本講演では、重水素加熱実験におけるこれら閉じ込め特性のアスペクト比依存性、高加熱入力下での不純物特性等について得られた結果について報告するとともに、今後の展望について述べる。